仕事の合間にひと息つきたい。でも、今日はコーヒーを飲む気分ではない。
コーヒーの苦味が気になったり、いつもと違う味を楽しみたくなったり。気分を切り替えるきっかけはほしいけれど、コーヒーの代わりに何を選べばよいか迷うこともあります。
味や香り、飲み方、カフェインの量など、気になることがいくつもあると、選び方も分かりにくくなります。まずは、自分が変えたいことや、その場面で大切にしたい条件を整理してみましょう。
コーヒーの代わりを探すときは、まず「味や香りを変えたい」「休憩の過ごし方を変えたい」「飲む以外の形を考えている」など、求める条件を整理します。カフェインを含むかどうかも、確認する項目の一つです。
コーヒーの代わりとして比べられるもの
飲み物には、緑茶(せん茶)、紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶、麦茶などがあります。飲み物以外には、カフェインを配合したガムやパウチがあります。
飲料はカップや飲料容器から飲み、ガムは噛み、パウチは小袋を口に含んで使います。味や香り、食品の形、使用後の扱いがそれぞれ異なります。
飲み物の比較とカフェイン量の目安
飲料の量をそろえるため、100mLあたりの参照値と、150mLに換算した値を並べています。
| 飲み物 | 原料や形の違い | 100mLあたり | 150mLに換算 |
|---|---|---|---|
| コーヒー(浸出液) | コーヒー豆から抽出する飲料 | 約60mg | 約90mg |
| 緑茶(せん茶) | 茶葉から抽出する飲料 | 約20mg | 約30mg |
| 紅茶 | 紅茶の茶葉から抽出する飲料 | 約30mg | 約45mg |
| ほうじ茶 | 焙じた茶葉から抽出する飲料 | 約20mg | 約30mg |
| ウーロン茶 | ウーロン茶の茶葉から抽出する飲料 | 約20mg | 約30mg |
| 麦茶(製品表示例) | 麦を原料とする飲料 | 0mg | 0mg |
コーヒーと茶類の値は、農林水産省のカフェイン資料に掲載された値を参照しています。150mLの値は「100mLあたりの値 × 1.5」で計算しています。
参照値の抽出条件は、コーヒーが粉末10g・熱湯150mL、せん茶が茶葉10g・90℃の湯430mL・1分、紅茶が茶葉5g・熱湯360mL・1.5〜4分、ほうじ茶が茶葉15g・90℃の湯650mL・0.5分、ウーロン茶が茶葉15g・90℃の湯650mL・0.5分です。実際の含有量は、茶葉や豆の量、抽出方法、商品によって変わります。市販品に含有量の表示がある場合は、その表示を確認します。
麦茶の0mgは、伊藤園の麦茶製品の表示を使った例です。ブレンドされている原料などは、商品ごとに確認してください。
ここでいう緑茶はせん茶です。玉露や抹茶は、せん茶とは別の値で扱います。
カフェインガムとカフェインパウチの比較
| 種類 | 食品の形と使い方 | 使用後の扱い | カフェイン量の表示例 |
|---|---|---|---|
| カフェインガム | カフェインを配合したチューインガムを噛む | 使用したガムを包んで処分する | 1粒あたり50mgの製品例 |
| カフェインパウチ(Ne9) | 小袋を噛まず、飲み込まずに口に含む | 小袋を取り出して処分する | 1個あたり150mgの公表仕様 |
ガムの50mgはRun Gumのメーカー表示を参照した海外製品の一例です。パウチはNe9の商品仕様を例としており、カフェイン150mg/パウチは発売前の公表仕様です。各カテゴリに共通する量ではなく、配合量、フレーバー、使用方法は製品ごとに異なります。
飲料の150mLと、ガムやパウチの1個は、それぞれ異なる単位です。使用する量に合わせて、飲料は飲む容量、ガムやパウチは個数から含有量を確認します。
それぞれのメリットとデメリット
味の好み、準備の手間、使う場所、使用後の扱いによって、同じ特徴の受け止め方も変わります。下表は、食品の特徴や使い方を日常の場面に当てはめて整理したものです。
| 種類 | メリット | デメリットや確認したい点 |
|---|---|---|
| コーヒー | 豆や焙煎、淹れ方を変えて味や香りを選べる。温かい飲み物として休憩をとれる | 豆から淹れる場合は器具、抽出、後片付けが必要。苦味や香りが好みに合うか確認したい |
| 緑茶(せん茶) | 茶葉の香りやうま味を楽しめる。茶葉や淹れ方で味を調整できる | 湯の温度や抽出時間で味が変わる。渋味が気になる場合は淹れ方の調整が必要 |
| 紅茶 | ストレート、ミルクティーなど飲み方を変えられる。茶葉の種類で香りを選べる | 茶葉から淹れる場合は蒸らす時間が必要。ミルクや砂糖を加える場合は、その分の準備や材料も必要 |
| ほうじ茶 | 焙じた茶葉の香ばしい香りを楽しめる | 焙煎香の好みが分かれる。カフェインを含むため、控えたい場合は含有量の確認が必要 |
| ウーロン茶 | 茶葉の種類による香りや味の違いを楽しめる | 銘柄や抽出方法によって味が変わる。いつも同じ味を求める場合は、製品や淹れ方をそろえる必要がある |
| 麦茶 | 麦の香ばしい香りを楽しめる。カフェイン0mgと表示された製品がある | 麦の香りが好みに合うか確認したい。煮出して作る場合は、抽出や冷ます時間が必要 |
| カフェインガム | 噛む感覚とフレーバーを楽しめる。飲料容器を使わない形で利用できる | 噛む動作や音が気になる場面では使い方を考える必要がある。使用済みのガムを包んで処分する場所も必要 |
| カフェインパウチ(Ne9の仕様例) | 噛まずに口に含む形でフレーバーを楽しめる。飲料容器を使わない形で利用できる | 小袋を飲み込まず、使用後に取り出して処分する必要がある。1個150mgのため、カフェインを少量に抑えたい場合は配合量の確認が必要 |
茶葉から淹れる場合と、ティーバッグや市販の飲料を使う場合では、準備や後片付けの条件が変わります。ガムとパウチは飲料ではないため、水分を摂りたい場面では飲み物も別に考えます。
茶の味や淹れ方は、世界緑茶協会のせん茶の解説、日本紅茶協会の淹れ方、伊藤園お茶百科のほうじ茶の解説、伊藤園お茶百科の中国茶の解説を参照しています。Ne9の使い方と配合量は公表仕様を参照しています。
自分の場面に当てはめて考える
次の問いを、実際に使いたい場面で考えてみてください。
- 味や香りを楽しみたいのか、噛む・口に含むといった使用感を変えたいのか。
- 温かい飲み物を飲む時間をとりたいのか、飲む以外の形を考えているのか。
- 器具の準備、容器の置き場所、使用後の片付けに、どのくらい手間をかけられるか。
- ガムを噛む動作や、口に小袋を含む状態が、その場所や活動に合うか。
- カフェインを含むかどうかと、実際に利用する量を確認できるか。
例えば「温かい飲み物で休憩したい」なら、飲料の温度や味が比較項目になります。「カフェインを控えたい」なら表示量、「飲む以外の形を考えたい」なら噛む動作や小袋の扱いが比較項目です。
条件を2〜3個書き出して、上の表と照らし合わせると、何を試したいか、何を確認してから選ぶかを具体的にできます。
表示を読むときの確認点
飲料の表示では、「100mLあたり」と「1本あたり」を区別します。例えば、100mLあたり20mgと表示された500mLの飲料は、1本で100mgになります。
ガムやパウチでは、1粒・1個あたりの量と、使用上の注意を確認します。同じ日にコーヒーやお茶なども利用する場合は、それらのカフェイン量も合計します。
カフェインの過剰摂取には注意が必要です。妊娠中・授乳中の方、子ども、カフェインに敏感な方は、公的機関の案内や商品表示を確認してください。農林水産省のカフェイン資料